この記事をご覧の皆さんの中には、トランクルーム経営とレンタル収納ビジネスとは具体的にどのような違いがあるのか知りたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
荷物を他の場所に保管したい時にトランクルームという用語がよく出てきますが、似たような用語としてレンタル収納サービスもあり、両者は具体的にどのような点が違うのかを押さえておくと、荷物の保管を考える際の意思決定に役立つことでしょう。
そこで、今回の記事では、トランクルーム経営とレンタル収納ビジネスとは具体的にどのような違いがあるのかなどについて説明していきます。
レンタル収納ビジネスとは
「レンタル収納ビジネス」とは、家の中にある現在利用していない荷物などを家以外の収納スペースに保管することができるサービスを提供しているビジネスのことです。
レンタル収納サービスは、主に賃貸借契約に基づく収納スペースを貸すものであり、保管した荷物を提供しており、荷物の管理は利用者が自ら行う必要がありますが、その代わり荷物の出し入れも日程や時間による制限は特にありません。
また、レンタル収納サービスは、ビル内部に収納スペースを確保しているタイプの屋内型と外部にコンテナを設置してその内部に荷物を保管するタイプの屋外型の2つのタイプに分かれているようです。
これらのサービスは、手軽に利用したい人にうってつけのサービスであることから、近年のコロナ禍によるリモートワークの推進やアウトドアの流行による影響を受けて利用者が増加している状況にあります。
レンタル収納ビジネスが提供しているサービスと似ている事業として「トランクルーム経営」がありますが、両者には相違点が複数あり、その具体的内容については次の段落で説明していきます。
トランクルーム経営とレンタル収納ビジネスとの違いについて
トランクルーム経営とレンタル収納ビジネスとの違いにはどのようなものがあるのでしょうか、具体的には以下のような相違点があります。
レンタル収納ビジネス | トランクルーム経営 | |
契約内容 | 賃貸借契約に基づく収納スペースの貸し借りを内容とする契約 | 寄託契約による、荷物の保管の依頼を内容とする契約 |
荷物の保管の手順 | 賃貸した収納スペースに自身で保管した荷物を運搬する | 事業者が保管したい荷物を受け取り管理する |
保管した荷物の管理責任の所在 | 利用者にある | 委託契約を請け負っている事業者にある |
保管した荷物の補償 | 原則的に補償はない
(一部の事業者は、火災保険や盗難保険に事業者が加入しており、一定範囲の補償を契約内容に含んでいることもある) |
補償を受けられる |
保管した荷物の出し入れの自由度 | 利用者が時間、日程を問わず自由に出し入れできる | 事前に荷物の出ししれの手続きを済ませたうえで、事業者が立ち合いの下、決められた時間や日程において荷物の出し入れを行う必要がある |
まず大きく異なっているのが契約内容であり、レンタル収納ビジネスはあくまでも荷物を保管する場所を貸し出す賃貸借契約を基にするものであり、トランクルーム経営は倉庫業として荷物の保管の委託契約により引き受けるビジネスとなっています。
両者のビジネスが表面的には似通っているのに複数の相違点があるのは、この両者の契約形態が異なっている点が大きく影響しているようです。
トランクルーム経営とレンタル収納ビジネスとの違いを上手く活用しよう
ここまでの説明を聞いてトランクルームとレンタル収納サービスのどちらを利用すればいいのか迷ってしまう人も多くいることでしょう。
レンタル収納サービスは大手の一部の業者を除き、基本的に屋外にコンテナを設置してビジネス展開している事業者が多く、湿度や温度、直射日光に対する対応が適切でない場合も多くあります。
逆に、トランクルーム事業者は倉庫業として厳格な設備要件や法令を遵守しなければならないことから、湿度や温度、直射日光に対する対応が基本的に適切に行われています。
このような両者の相違点から利用の手順をまとめると、湿度や温度、直射日光に対する対応が多少ずさんでも問題ない車やバイクのタイヤなどはレンタル収納サービス、精密機器や書類などはトランクルームと使い分けるのがおすすめであると言えるでしょう。
なお、料金は屋外型よりも高めですが、レンタル収納サービス事業者の中にも屋内型のサービスを提供している業者もあり、湿度や温度、直射日光に対する対応を適切に行い、セキュリティ対策も充実しているうえ、エレベータを備え付けられているようです。
上記の内容を参考にして、自身の予算額、立地、利用目的、期間の長さなどを考慮してどのようなサービスを利用するか検討すると良いのではないでしょうか。
まとめ
ここまで、トランクルーム経営とレンタル収納ビジネスとは具体的にどのような違いがあるのかなどについて説明してきましたが、いかがでしたか。
トランクルーム経営とレンタル収納ビジネスの両者の相違点について事前に学習しておくことで、保管した荷物を適切に保管する役に立てることができるようになります。
この記事をご覧の皆さんは、今回の記事で説明した内容を参考にして、トランクルーム経営とレンタル収納ビジネスとは具体的にどのような違いがあるのかなどについての学習に役立てると良いのではないでしょうか。