収納スペースであるトランクルームには、屋内型と屋外型があります。今回の記事で解説するのは屋外トランクルームについてです。屋外ならではのメリットやデメリットがあり、収納に向いている物もあります。屋外トランクルームについて知りたい方は必見です。
屋外のトランクルームは「コンテナ収納」
屋外のトランクルームは基本的に「コンテナ」を活用します。コンテナとは、人も入れるほど大きな直方体の容器です。トレーラーや船の貨物輸送でも使われます。積み重ねて長期輸送できるほど丈夫なコンテナを更地などに置き、収納スペースとして使うのが屋外トランクルームです。
屋外トランクルームのメリット
屋外トランクルームは外で活用するからこそ、屋内型にはないメリットがあります。
広いスペースで大きな物を収納できる
屋外トランクルームは、屋内型に比べてスペースが広く、より大きな物を収納できます。家で場所を取って困っている物や、置き場所がなくて購入をためらっていた物があるときも、屋外のトランクルームを保管場所として活用できます。
屋内型より価格が安い
屋外トランクルームは、屋内型よりも価格が安い傾向にあります。屋内型が都市部を中心とした立地なのに対し、大きなコンテナを置くための広いスペースが必要な屋外型は郊外に設置する場合が多く、土地代のコストが安く済むためです。また警備や管理という点で、屋内に比べて低コストなのも理由の一つです。屋内よりも低価格で広いスペースを活用できるため、コスパが良いと言えますね。
出し入れしやすい
屋外トランクルームはコンテナまで車で乗り入れられます。重たい・大きい・かさばる物を持ち運んで収納するのは大変ですよね。屋外トランクルームなら、どんな物でも車に載せて行けば、コンテナに車を横付けして簡単に収納できます。もちろん持ち出すときも簡単です。どんな物でも出し入れしやすいのは、屋外トランクルームならではのメリットです。
24時間出し入れ可能
屋外トランクルームでは、ほとんどが利用者に自己管理させるため、24時間いつでも出し入れができるケースが多いです。トランクルームに収納した物が急に必要になったときや、忙しくて朝早くや夜遅くにしか物を預ける時間がないときもあります。屋外トランクルームなら開いている時間を調べず、いつでも自由に出し入れできるので便利です。
屋外トランクルームのデメリット
屋外だからこそのメリットもありますが、逆に屋外だからこそのデメリットもあります。知らないまま利用して「こんなはずじゃなかった!」と嘆いてからでは遅いので、実際に使う前にきちんと知っておきましょう。
環境やセキュリティ面はやや劣る
コンテナの中の環境設備としては断熱材や通気口があり、耐震素材などを使用している場合もあります。しかし、エアコンなど空調設備はなく、温度や湿度は外と同じです。コンテナ内の環境を整えるのは利用者自身の仕事で、除湿剤やすのこで調湿する人もいます。
またセキュリティとしてはコンテナに鍵を付けて、利用者が鍵を保管します。防犯としては他に監視カメラを設置したり、定期的な巡回をしたりする業者もありますが、絶対ではありません。常駐の警備員がいることもある屋内型と比べて、警備体制は少々緩い傾向にあります。
基本的に屋外トランクルームの管理は利用者の自己責任です。環境やセキュリティ面では屋内型よりやや劣ると知っておきましょう。
郊外なので車が必要になる可能性あり
先述したように、大きなコンテナを置くのに広いスペースが必要となるため、屋外トランクルームの立地は郊外が多いです。そのため荷物の出し入れをするために車が必要となる可能性が高いです。
とはいえ、大きく重たい荷物を運ぶのには車が不可欠ですし、近くまで乗り入れられるコンテナであれば、むしろ車移動は便利です。大きなデメリットではありません。
一般コンテナで収納する物
屋外トランクルームは一般コンテナに物を収納します。具体的にどんな物を置いたら良いのかも知っておきましょう。
収納するのは主に屋外用品
屋外トランクルームはある程度の雨風はしのげますが、空調設備はないので温度や湿度は外と同じです。そのため外に置いて問題がない物を収納し、高温多湿に弱い物は控えましょう。主に収納する物は、屋外で使うグッズが多いです。
オフシーズンで使わない物
季節限定のグッズはオフシーズンだと使わないので、保管場所としてコンテナを活用できます。例えばレジャー用品。夏に使うサーフィンボード、冬に使うスキー板やスノーボードなどの物置として。また夏用・冬用タイヤをそれぞれ入れ替えておくのにも、ちょうどいいスペースです。
引っ越しの荷物の一時避難
引っ越しをする際に、荷物の置き場に困るケースがあります。例えば、「家が古くて立ち退くように言われた」「急に単身赴任を命じられた」など、引っ越し先が決まっていなくても家を出なければならないケース。そんなときに、引っ越しでの家具や家電など荷物を一時避難させておくスペースとして、屋外トランクルームが使えます。
また他にも、引っ越して荷物を整すれば、必要のなくなった物も出てくるでしょう。そんなときにも、一旦屋外トランクルームに保管しておけば、ゴミの収集日や処分方法を調べておく時間を確保できます。
事業での資材管理
プライベートだけでなく、仕事用としても屋外トランクルームを活用できます。デスクや書棚など備品置き場にしたり、のぼり・店舗装飾品など屋外で使う物を保管したり、建築資材など必要な資材のストックをしたり…さまざまな用途で利用可能です。
ただし、屋外に置いても問題がない物なのかのチェックはお忘れなく!コンテナに置いて品質が劣化してしまうと、事業でも損が出てしまうので気をつけましょう。
場所を取る趣味の用品
場所を取る趣味のグッズを置くのにも、広いスペースの屋外トランクルームがおすすめです。例えばキャンプやグランピング、バーベキューなどで使えるアウトドア用品、園芸用品、スポーツ用品など。
他にはバイク・カー用品。乗り物のメンテナンスのための整備品はもちろん、バイクそのものを入れて車庫として活用することもできます。
バイク専用コンテナ
屋外トランクルームにバイクを収納したい方に朗報です。一般コンテナでもバイクの収納はできますが、実はバイク専用のコンテナもあるのです。サイズもバイクに合わせて大きく、奥行きもあるため収納しやすくなっています。また、スロープ付きで押しながらの収納も楽ちんです。なかには収納棚が付いて、バイク用品も合わせて収納できるコンテナもあります。
また、コンテナは基本的に鍵を付けるため、防犯設備のない駐輪場や車庫と比べるとセキュリティ面での安全性は高いです。
まとめ
屋外のトランクルームはコンテナを活用し、広いスペースでいつでも出し入れできる、コスパの良い収納スペースです。一方で環境やセキュリティ面で屋内型に劣ります。しかし、場所を取ってしまう物を収納しておける便利さには変わりありません。物を置く場所がないとお悩みの方は、ぜひ屋外トランルームを検討してみてください。