この記事をご覧の皆さんの中には、空きビルを有効活用したいが、どのような用途で有効活用できるのか知りたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
手持ちのビルになかなか入居者が決まらず、空きビルになってしまっている状態で放置していると建物の老朽化を早まるうえ、家賃収入が入ってこないなどマイナスしかなく、空きビルを有効活用することは不動産の管理上とても重要となってきます。
空きビルの有効活用の方法にはいくつかありますが、その中でもコロナ禍の影響もあり、近年市場規模を急激に拡大しているトランクルームにして活用する方法がおすすめです。
そこで、今回の記事では、空きビルをトランクルームにして活用するための具体的な概要などについて説明していきます。
空きビルをトランクルームに活用するメリットについて
空きビルをトランクルームに活用するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか、具体的には以下のようなものがあります。
運用上の利回りが比較的高めになっている
空きビルをトランクルームに活用するメリットの1つ目には、運用上の利回りが比較的高めになっていることが挙げられます。
トランクルームの平均的な利回りとしては、大体10％台から20％台ほどと言われており、中には20％以上の利回りを記録する物件もあるなど、利回り水準が高めの数値となっています。
空きビルの空きを埋められるだけでなく、高めの利回りで空きビルの運用ができるようになりますので、空きビル運用の効果的な運用法の1つであると言えるでしょう。
初期費用を抑えて運営できる
空きビルをトランクルームに活用するメリットの２つ目には、初期費用を抑えて運営できることが挙げられます。
空きビルを活用する場合には、基本的に屋内型のトランクルームとして運営していくことが想定されると思われますが、空きビル内の空きフロアがあるので、そこに監視カメラや空調機器を追加で設置するなどすれば大幅に初期費用を抑えることが可能です。
施設を新たに建築する必要がないので、建築費や土地取得費用などの多額な費用が新たに必要とならない点は大きな魅力であると言えるでしょう。
維持費用がかりにくい
空きビルをトランクルームに活用するメリットの３つ目には、維持費用がかかりにくいことが挙げられます。
空きビルをテナントや居住スペースなどにして人に使用させるより、荷物を保管するスペースとして利用した方がキッチンやバスルームなどの水周り設備が不要であるうえ、人が使うよりも施設が老朽化しにくいのでリフォーム費用もかかりにくいです。
また、人が住むために使うものではないので、空調などの最低限の保管環境などを整えれば古い建物でもそのまま有効活用できる点は大きな魅力と言えるでしょう。
他にもメリットはあるかもしれませんが、主に上記で説明したような3つの項目が中心となっていますので押さえておいてください。
空きビルをトランクルームとして有効活用する際の注意点について
空きビルをトランクルームとして有効活用する際の注意点としてはどのようなものがあるのでしょうか、具体的には以下のようなものがあります。
空きビルの利用形態によって取るべき対応策が変わる
空きビルをトランクルームとして有効活用する際の注意点の1つ目としては、空きビルの利用形態によって取るべき対応策が変わることが挙げられます。
もし、空きビルの全フロアをトランクルーム専用施設として運用しない場合、荷物の出し入れなどから発生しうる騒音によって他の入居者の日常の業務活動に悪影響を与えたりしないような対策、セキュリティ体制の見直しなどを考えなければなりせん。
上記のような内容をおろそかにして、空きビルのトランクルーム運用を考えてしまうと、ビル全体の評価を落としかねず、自身の手でビルの収益性をより悪化させてしまう可能性が高くなってしまいます。
適切な家賃帯を決めなければならない
空きビルをトランクルームとして有効活用する際の注意点の２つ目としては、適切な家賃帯を決めなければならないことが挙げられます。
トランクルーム投資の利回りが比較的高めであるのは事実ではありますが、近辺の市場規模やニーズ、土地や物件価格などの条件を考慮して適切な家賃帯を決めなければ、入居者を集められず、計算上の利回りも机上の空論で終わってしまう可能性が高いです。
空きビルをトランクルームとして運用する際には、上記の要素を考慮して適切な家賃帯を決めてから実際の運用に取り掛かるようにしてください。
上記以外にも注意しなければならない事項もあるかもしれませんので、空きビルをトランクルームとして利用しようと考えている人は広い視野を持って分析を怠らないようにしましょう。
まとめ
ここまで、空きビルをトランクルームにして活用するための具体的な概要などについて説明してきましたが、いかがでしたか。
空きビルをトランクルームとして上手に運用できればメリットも大きいですが、注意しなければならない問題もあるので事前にしっかりと学習して適切な計画を考えておくことが重要になります。
この記事をご覧の皆さんは、今回の記事で説明した内容を参考にして、空きビルをトランクルームにして活用するための具体的な概要などについての学習に役立てると良いのではないでしょうか。