この記事をご覧の皆さんの中には、トランクルームの経営方式や初期費用はどうなっているのか知りたい、と考えている人もいるのではないでしょうか。
トランクルーム経営を始めるにしても、どのような経営方式で始めるかによって初期の経営に乗り出すハードルが変化しますし、経緯営しようとしているトランクルームのタイプによって費用が異なってくるので、これらの項目について理解しておくことは重要です。
そこで、今回の記事では、トランクルームの経営方式や初期費用はどうなっているのかなどについて説明していきます。
トランクルームの経営方式にはどのようなものがあるのか?
トランクルームの経営方式にはどのようなものがあるのでしょうか、具体的には以下のようなものがあります。
全業務自主経営方式
トランクルームの経営方式の1つ目には、「全業務自主経営方式」が挙げられます。
「全業務自主経営方式」とは、トランクルームの宣伝・広告、利用者の集客や家賃の回収などの運営に関わる業務のすべてをオーナーが自分で実行する経営方式のことです。
管理会社や仲介業者などに管理料、仲介料などを支払う必要がなく、利益率が最も高い経営方式となっていますが、運営に関わる業務全般をすべてオーナ自身で行わなければなりません。
運営に関わる業務全般をすべてオーナ自身で行おうと考えた場合、事前に専門的知識を取得しておく必要性や業務全般をこなすうえでの労力がかかりやすいというデメリットがあるので、押さえておきましょう。
管理業務委託方式
トランクルームの経営方式の2つ目には、「管理業務委託方式」が挙げられます。
「管理業務委託方式」とは、自社施設の利用者の集客、賃料の回収、利用者からの問い合わせや苦情の対応などの経営上の管理業務全般を専門業者に委託してトランクルームの経営を行う方式のことです。
管理業務を代行してくれている業者に対して管理料を支払うことになるので、全業務自主経営方式よりも利益率は低下しますが、管理上の専門的知識や実務経験、業務に必要となる労力などが必要とならないので、経営が非常にやりやすくなります。
しかし、この方式だとトランクルーム事業の経営のノウハウや経験を積みたい人にとって、必要なノウハウや経験を積めなくなってしまう可能性もありますので、この点には注意すべきでしょう。
一括借り上げ方式
トランクルームの経営方式の3つ目には、「一括借り上げ方式」が挙げられます。
「一括借り上げ方式」とは、自身が建築したトランクルーム事業の施設すべてを専門の借り上げ業者に一括で借り上げてもらうことによって、トランクルーム経営を行う方式のことです。
借り上げ業者に一括で借り上げてもらうことで、実際の経営に参加することなく賃料収入を得ることができるうえ、利用者の有無に関わらず固定の賃料を収入として受け取ることができるので、空室リスクを低くして利益を獲得することができます。
しかし、トランクルーム事業者がリスクを見込んだ賃料を設定することから管理業務委託方式よりも収益性が低めであるうえ、経営状況が芳しくなければ契約内容によっては途中でさらに保証金額が低下し、受け取り家賃が小さくなる可能性もあるようです。
上記のように、経営に手間をかけず家賃収入を獲得できるというメリットもあるようですが、収益性が低くなる、保証金額が必ずしも低下するかもしれないというデメリットもありますので、これらの点については注意しましょう。
トランクルーム運営の初期費用について
トランクルーム運営の初期費用はどのくらいの額が必要になるのでしょうか、屋内型であるのか、屋外型であるのかによって以下のような異なった額になります。
屋内型トランクルームの初期費用
屋内型トランクルームの初期費用には以下のような項目の費用が必要になります。
①建物内に保管スペースを設営する費用(パーティション代+工事費込) | ②看板の設置費用 | ③監視カメラの設置費用 | ④ 家賃 |
200万~300万円(1坪当たり10万円~20万円くらいで、10~15くらいのスペース数で想定)
|
平均的には20万~30万円ほど
|
1台当たり10万円~20万円ほど
|
ここでは東京都の都心の商業ビルの家賃帯1坪当たり1万円~3万円ほどを想定 |
上記の価格はあくまでも1例であり、依頼する業者や借りる土地が都心部なのか地方なのか、または、郊外なのかなどによっても費用や家賃が変化しますので注意してください。
屋外型トランクルームの初期費用
屋外型トランクルームの初期費用には以下のような項目の費用が必要になります。
①コンテナ代金 | ②整地費用 | ③看板費用 | ④監視カメラの設置費用 | ⑤水道・電気引き込み工事費用 |
コンテナ1機あたり25万円〜200万円ぐらい。
|
1坪あたり1万円~2万円あたり
|
平均的には20万~30万円ほど
|
1台当たり10万円~20万円ほど
|
水道・電気引き込み工事費用については50万~70万円くらい
|
上記の価格はあくまでも1例であり、依頼する業者や土地の形状や広さなどによっても費用が変化しますので注意してください。
まとめ
ここまで、トランクルームの経営方式や初期費用はどうなっているのかなどについて説明してきましたが、いかがでしたか。
トランクルームの経営方式や初期費用はどうなっているのかなどの項目を事前に学習しておくことによって、円滑にトランクルームの経営に取り組めるようになるので効率的です。
この記事をご覧の皆さんは、今回の記事で説明した内容を参考にして、トランクルームの経営方式や初期費用はどうなっているのかなどについての学習に役立てると良いのではないでしょうか。